聖なる幾何学 kshana-pratiyogi parinama-aparanta nirgrahyah kramah -PYS IV.33 変化の継続(絶え間ない時の連続)は、 それらの時を乗り越えた明確な瞬間にのみ認識され、終わる。  目の前に無限の空間が広がっていると想像してください。壁、ビル、木々や山々を越え、惑星、太陽系、そして銀河系を超えて、無限の空間を想像してください。では、無限の空間があなたの背後に広がっていると想像してください。次に、同じ無限の空間があなたのからだの上下にあると想像して。あなたの心と身体は無限の空間でぽつんと浮かんでいると感じてみてください。私たちはどのようにして無限の空間とコミュニケーションできるでしょうか。無限の空間は、時空、そしてその中で時間的にも空間的にも限定されぽつんとうかぶ小さな存在を超えたものです。  その小さい浮かぶものは周囲にある無限の空間の子供なのです。その無限の空間と小さい浮かぶがおりなすマトリクス(母体・基盤構造)は宇宙的な力が作ったものです。聖なる幾何学の支持者は、人間と動物が形を成す生命誕生の最初の数時間には幾何学的な雛形の生成過程があることに注意を促しています。彼らは細胞分裂による生命の発達は幾何学的なものだと主張します。精子と卵子の結合により接合体ができます。それは人間の最初の細胞です。生命はプラトン的な固体として発達します。最初の細胞は球体です。それは幾何学的な次元をもっていません。そしてアサナで言えばチャイルドポーズです。その細胞は二つに分裂します。二つになったことで長さという次元と線を生み出します。それはタダーサナです。二つは四つになります。第三の次元である深さが生み出されます。それはアド・ムカ・シュヴァーサナであり、古代のピラミッドと同じ構造を持っています。結合した八つの球体は立方体を成します。16の細胞になると、球をなし、そして512の細胞はトーラス円環面(ドーナツ状の形)を成します。第四次元―時間はヴィンヤサ・クラマ、プラーナヤマ、また他の練習の実践に加わります。  この誕生時の細胞分裂のプロセスを逆にたどり、これらのマトリクスに沿うことで、私たちは宇宙的な意識を体験することができます。偉大な聖者たちは私たちが自然界に見出すパターンは創造の力の結果であることに気づいていました。ヨーギはこれらのパターンを認識し、時間と空間の背後で作用している宇宙的な力によって、時間と空間の中に肉体を沿わせている複雑なシステムへと自らを整えるのです。聖なる幾何学を自然のパターン、形態、関係そしてつながりの中に認めることで私たちは宇宙のミステリーに至ることができます。フィボナッチの螺旋はオウムガイの殻の断面、竜巻や台風といった自然界の多くの形に見出すことができます。もっと最近の話題である“フラクタル”は自己相似形の繰り返しとして特徴付けられます。それは有機体の中の部分は全体の繰り返しであるということです。  ピタゴラス主義者たちは生命における数学的、幾何学的基礎を明らかにしようとしていました。(そして彼らは特にベジタリアンでした。)ピタゴラスは紀元前5世紀の人で有名なピタゴラスの定理で評価されていますが、エジプト人たちは紀元前2000年以前に幾何学の原理に関する重要な知識を持っていました。ヨーガの練習は不滅の知恵伝統性なる幾何学のを神を認識する手段として利用するのです。 -David Life 日本語訳 AKKIE