The Sound of Yoga ヨガのサウンド(音響) taj-japas tad-artha-bhāvanam   PYS 1.28 タッジ−ジャパス タッダーサ−バァヴァナン オームを唱える事により、唱える者はその意味を理解する  パタンジャリのヨガスートラ第1章28節 tataḥ pratyak-cetanādhi-gamo ’pi-antarāya-abhāvaś ca  PYS 1.29 タタッ プラティヤクチェタナーディガモ ピアンタラーヤバヴァシ チャ  オーム(合唱)を繰り返し、考察する事により宇宙意識を受け、心身の病は破壊される。 パタンジャリのヨーガスートラ 第1章29番 科学はやっと最近になり、 ヨギが古くから伝授してきた “私達が見て体験する世界とは音から形成される” という事を認めました。 一定していると見識されていた物理的な実体は、実際には小さな単位のエネルギーが振動し飛び回っている空間 − 世界は振動であり、私達も振動している。 物体と物体の間にある空間は、物体が移動し振動するという関係を保つ為に必要で、それによって呼びかけと応答が成り立ちます。 この空間が、調和を生み出す機会を作ります。 音声は、言語無しでも特定の感情を起こすことができ、その感情は、その言語を話さない人々でも感じる事ができます。 全般的に荒々しい音は不快感を生み、心地良い音は心地よさとして感じるのは、脳が感情内容と意味の関連の解釈をするためです。 故オリバーサックス医師は、著書の音楽嗜好症(ミュージコフィリア)において  “言葉で表現する事が出来ないほどの奥深さを持つ音楽、簡易に理解が出来るにも関わらず不可解な理由とは、 音楽が私達の内側に秘められている全ての感情を、その痛みや現実感を生じすること無く再現することが出来るからです。  音楽は人生の事柄では無く、真髄のみを表現します。私達が意識的に知覚、又は作り出せる全ての音(サウンド)は2つのオブジェクトにより形成されます−  速度と物質の相互作用により音波が作られるのです。 音波は外耳道を通じて、脳によって聴覚として感知されます。  古代のヨギは全ての音波(一定範囲の周波数の音波)そして初めて聴覚された音自体に興味を持ったのです。 人類の始まりの音とはどうだったのでしょうか? 私達には感知の出来ない音は存在するのでしょうか? オームは最も強力なマントラ、原初の音と言われています:始めに言があった。始めに音があった。その音は振動し最終的に物理的な現実を作り出しました。 3つの音が合体してオーム、A(ア)U(ウ)M(ン)となり顕現する物が体験する3つの段階、世代、組織、解散を示します。 “ア”の振動音は胸部と喉に響き、“ウ”の振動音は顎と顔に響き、アとウは口を閉じる事によって“ン”の流音となり頭蓋骨へと響き鼻孔を通じて響くのです。 多種の音声によって私達の振動を高めます。 ジャパとはマントラを繰り返して唱える練習の事で、正しく発音する事と聞く事の練習になるのですが、それ以上の効果があります。 あなたの好きな何度も聴いた曲でも、年が経つにつれ、新しい意味や今まで気づかなかったニュアンスを発見したりする事はありませんか?  繰り返すことにより、意識的に分析をする傾向から離れ、音自体を完全に体験するができるのです。 ヨーガのクラスはどうしてオームの合唱から始まるのでしょうか? なぜオームは癒す音とされているのでしょうか?  最善の方法とは、オームを唱える事でしょう− シャロンギャノン曰く“ 繰り返す事により、マジックは発生する”からでしょう。 ジュールス ファブレ 翻訳_クマリ、パドミニ